政治思想診断MPTIの測定方法
このテストの設計と採点の方法を、そのまま公開します。何を測り、何を測らないのかを、ご自身の目で確かめてください。
Questions v2 · 2026-09-30Page updated ·
4つの軸の分析
経済
富はどう分かち合うべきか
- E · 平等
- 分配と平等、国家による再分配を重視
- M · 市場
- 市場と成長、自由な競争を重視
外交
世界とどう向き合うか
- W · 世界
- 国際協力と開放、地球規模の連帯を重視
- N · 国家
- 自国の主権とアイデンティティ、国益を重視
市民
個人と国家、どちらが先か
- L · 自由
- 個人の自由と権利、権力の監視を重視
- A · 権威
- 社会の秩序と安全、国家の権威を重視
社会
社会はどこへ向かうべきか
- P · 変化
- 変化と多様性、改革を重視
- T · 伝統
- 伝統と安定、長く受け継がれてきた慣習を重視
1. 何を測るのか
MPTIは、政治的な傾向を、互いに区別される4つの軸に分けて見ます。
- 経済 · 富はどう分かち合うべきか — 平等と市場
- 外交 · 世界とどう向き合うか — 世界と国家
- 市民 · 個人と国家、どちらが先か — 自由と権威
- 社会 · 社会はどこへ向かうべきか — 変化と伝統
この4軸の枠組みは、既存の政治傾向テストや政治学の研究で広く使われてきた標準的な構図を採り入れたものです。MPTIならではの部分は軸そのものではなく、タイプの分け方と、個別の回答記録を残さない設計にあります。
各軸の2つの極は優劣ではなく、それぞれ異なる価値です。4文字のタイプコードは、各軸でどちらに傾いているかを示します。
2. 4つの軸はどこから来たのか(学術的な系譜)
MPTIの4つの軸は、新しく発明した次元ではありません。政治学・政治心理学で確立されてきた次元構造に沿ったものです。
経済(平等–市場)は、左右を分ける古典的な基準です(Bobbio『Left and Right』1996年/Downsの空間モデル、1957年)。残る3つの軸は、研究がしばしばひとつの「文化的亀裂」としてまとめてきた領域を、さらに3つに細分したものです(GAL–TAN:Hooghe・Marks・Wilson、2002年/リバタリアン–権威主義の次元:Kitschelt、1994年)。
3つの文化的な軸は、それぞれ次の研究の流れを踏まえています。
- 市民(自由–権威) · リバタリアン–権威主義の価値尺度(Evans・Heath・Lalljee、1996年)と、権威主義の心理学研究(Altemeyer、1981年/Feldman、2003年)
- 社会(変化–伝統) · 伝統–世俗、開放–保存の価値研究(Inglehart・Welzel、2005年/Schwartz、1992年)
- 外交(世界–国家) · コスモポリタン–ナショナルの亀裂に関する研究(Norris・Inglehart、2019年/Kriesiら、2008年)
ただし、この系譜は理論的・内容的な裏づけにとどまります。MPTI固有の設問セットの妥当性が、因子分析や信頼性分析によって実証的に検証されたわけではありません。「学術的に妥当性が検証された検査ではない」という注記(第7節)も、そのまま有効です。
3. どのように採点するのか
40の設問に5段階(「強く反対」から「強く賛成」まで)で答えていただくと、軸ごとに10問の回答がまとまり、0〜100の位置スコアになります。
設問のおよそ半分は一方の極の立場に立った文で、残りは反対側の極の立場に立った文です。この2つの方向をそれぞれ平均してから合わせます。何にでも「賛成」と答える癖(黙従バイアス)がスコアを一方へ押しやることのないようにするためです。
設問には、その性格に応じた重みがあります。
- 重み1.5 · 軸の根本的な価値を直接問う設問
- 重み1.0 · 一般的な命題
- 重み0.75 · 具体的な政策事例への賛否
4. タイプはどう決まるのか
各軸は、つねに2つの極のうち近いほうへ判定されます。スコアが50を超えれば前の極、50を下回れば後ろの極です。そのため4文字は、必ず16タイプのいずれかになります。
スコアが中間に近い場合でも、MPTIはどちらに傾いているかを結論として示します。その傾きがどれくらい強いかは、結果ページの軸ごとのパーセンテージがそのまま表しています(50%に近いほど穏健です)。
スコアがちょうど50対50になるごくまれな場合には、軸の順番に沿って前の極と後ろの極を交互に割り当てます。すべての軸でちょうど同点になった回答が、特定の陣営一色に見えるコードにならないようにするためです。
5. 政治的な中立をどう保つのか
- 設問では、特定の政党・人物・時事の争点には触れず、普遍的な価値についての命題だけを扱います。
- 設問とタイプの説明は、どちらの極も優れているように読めないよう確認しています。2つの極はどちらも、何を大切にし、どんな社会を望むのかを同じ形で記し、各タイプには、その立場が求めるものと見落としがちなことを同じ重みで併記しています。
- サービスを提供している14言語すべてについて、実在の政党名・政治家名や、世論調査を思わせる数値表現が入り込まないよう、自動チェックを常時実行しています。
6. 歴史上の人物について
結果ページの人物カードは、実在の人物の公的な記録を4つの軸に当てはめてみたお楽しみ要素であり、学術的な分類ではありません。
人物は、次の原則で選んでいます。
- 世界的な知名度があること
- 故人であること(原則として没後30年以上。論争の余地が少ない世界的な人物に限って例外を設けており、現在はマンデラとリー・クアンユーの2人が該当します)
- 圧政・虐殺・戦争犯罪で記憶される人物は入れないこと
- 現代の政治家は入れないこと
- すべてのタイプが等しく尊重される構成であること
7. このテストの限界
MPTIは、自己報告式の簡易なテストです。結果は回答した時点の考えを映すスナップショットであり、時間が経ったり関心が移ったりすれば変わりうるものです。
学術的に妥当性が検証された検査ではなく、個人の政治的な判断に取って代わるものでもありません。地域・世代・具体的な政策の条件など、40の設問では捉えきれない文脈は数多くあります。結果は、対話の出発点としてお使いください。
8. 個別の回答は保存しません · 世論調査ではありません
設問への回答と採点は、あなたのブラウザの中で処理されます。
テストを完了すると、結果タイプと各設問の選択値(1〜5)が、匿名の集計カウンターに加算する目的に限って、サーバーへ一度だけ送信されます。増えるのは「どのタイプが何回出たか」「各設問で1〜5がそれぞれ何回選ばれたか」「各言語で何回完了したか」という数値だけです。
結果ページで任意に残せる「結果は合っていたか」のフィードバックも同じ仕組みで、タイプ別・回答別のカウンターに加算されるだけです。
個別の回答記録や、氏名・メールアドレス・IPアドレスなどの識別情報、軸ごとのスコア(?s=)は保存しないため、回答を個人にたどることはできません。この集計のうち結果画面に表示するのは、タイプ分布(完了したすべての結果のうち、16タイプそれぞれが占める割合)だけです。この値は定期的に更新し、いつの時点の数値かを示す基準日を併記します。それ以外の集計(設問ごとの回答・結果一致フィードバック)は、サービス改善と設問品質の点検のための内部参照用であり、外部に公開・公表することはありません。
MPTIは、いかなる国・地域の法令上も選挙に関する世論調査には当たりません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
Image Credits
- EWLP-1 · Photo: Orren Jack Turner, 1947 · Public domain · Wikimedia Commons
- EWLP-2 · Photo: Unknown author, 1933 · Public domain · Wikimedia Commons
- EWLT-1 · Photo: Sergei Prokudin-Gorskii, 1908 · Public domain · Wikimedia Commons
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- ENLT-2 · Photo: Agustín Víctor Casasola, 1914 · Public domain · Wikimedia Commons
- ENAP-1 · Photo: Alexander Gardner, 1863 · Public domain · Wikimedia Commons
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- MWLP-1 · Photo: London Stereoscopic Company, c. 1870 · Public domain · Wikimedia Commons
- MWLP-2 · Painting: Nicolas de Largillière, c. 1724–1725 · Public domain · Wikimedia Commons
- MWLT-1 · Painting: Unknown artist (The Muir portrait), c. 1800 · Public domain · Wikimedia Commons
- MWLT-2 · Painting: After Jacques-Antoine Dassier, 1753–1794 · Public domain · Wikimedia Commons
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- MWAP-2 · Photo: Robert D. Ward, U.S. Department of Defense, 2002 · Public domain · Wikimedia Commons
- MWAT-1 · Photo: Katherine Young / Bundesarchiv, B 145 Bild-F078072-0004, 1952 · CC BY-SA 3.0 DE · Wikimedia Commons · adapted: duotone, adaptation shared under the same licence · licence
- MWAT-2 · Photo: White House, 1959 · Public domain · Wikimedia Commons
- MNLP-1 · Painting: Rembrandt Peale, 1800 · Public domain · Wikimedia Commons
- MNLP-2 · Photo: Unknown photographer, c. 1872 · Public domain · Wikimedia Commons
- MNLT-1 · Photo: Carole Raddato, 2016 · CC BY-SA 2.0 · Wikimedia Commons · adapted: duotone, adaptation shared under the same licence · licence
- MNLT-2 · Painting: Anonymous, c. 1828 · Public domain · Wikimedia Commons
- MNAP-1 · Painting: John Trumbull, 1806 · Public domain · Wikimedia Commons
- MNAP-2 · Painting: Jacques-Louis David, 1812 · Public domain · Wikimedia Commons
- MNAT-1 · Painting: Studio of Joshua Reynolds, c. 1769 · Public domain · Wikimedia Commons
- MNAT-2 · Painting: Unidentified artist (Darnley Portrait), c. 1575 · Public domain · Wikimedia Commons